「ジョコビッチの生まれ変わる食事」を読んだ感想

テニスの王者、ノバク・ジョコビッチの本「ジョコビッチの生まれ変わる食事」を読みました。

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試合中に別人になってしまうジョコビッチ選手

2006年〜2008年あたりのジョコビッチ選手は、よく試合で倒れていたそうです。

それも、ここぞという、大一番の肝心なときに。

聞こえるのは頭の中で響く不気味な音で、感じられるのは痛みだけだった。

何か鼻をつまんで塞いでいるようで、私の胸は締め付けられ、足にコンクリートを流し込まれたようだった。(p.20)

物静かで紳士的なプロテニスプレーヤーのロジャー・フェデラーでさえ、

「あいつはマンガみたいなものだ。あんなに怪我ばっかりしてるんだからさ」と、報道陣の前で言ったのだとか。

なぜ大事な場面で突然発作が起きて倒れるのか?

その原因は、「調整不足」「彼のメンタル面が弱いから」ではないかと言われていました。

ですが、彼の不調の本当の原因は、グルテンだったのです。

グルテンというのは、小麦に含まれているタンパク質のことです。

すべてのプロテニス選手が富裕層のカントリークラブから出てくるわけではない

ジョコビッチといえば世界的にも有名な選手…小さい頃からテニスの英才教育を受けてきたに違いない!と思いきや、

彼は苦労人のようです。

私たちはネットなしの環境や、破壊されたコンクリートの上でプレーすることさえあった。(p.50)

ジョコビッチ選手はセルビア出身で、NATOの空爆を家族でしのいで過ごしました。

もうほとんど死と隣り合わせの環境です(・・;)

これほど練習環境に恵まれない状況でも、テニスの練習は欠かさなかったジョコビッチ選手。

「戦争さえも、私がテニスをすることを止めることはできなかった。」と本の中で彼は語っています。

環境が悪い、は言い訳にならないんですね…!

本気なら、どんな環境だってやってのける。

ジョコビッチ選手のしぶとさと、執念を感じました。

その後13年間にわたり、人生のすべてをこのゴールのために捧げ、家族もまた途方も無い犠牲を払ってくれた。

当初から応援し続けていてくれる友人、トレーナー、コーチ、ファン、そんな人たちが一つになって私が生涯の夢に近づけるよう支えてくれた。(p.21)

ジョコビッチ選手は、一流テニス選手になるには劣悪ともいえる環境の中で、自分のために力を注いでくれた周囲の人へ感謝の気持ちを表しています。

「生活や命がかかっている差し迫った状況の中でも、自分のテニスを応援し続けてくれた」

彼の生い立ちを知ると、「感謝」という言葉に本当に重みを感じてしまいます。

ジョコビッチ選手自身もすごいし、それを支えた周りの人もすごい。

パンとパスタに別れを告げる

ジョコビッチ選手が試合で倒れるのを偶然テレビで見ていた、セルビア出身のイゴール・セトジェビッチ博士が、

「君は、グルテンアレルギーに近いものがある」と彼に連絡をしてきます。

(本の中では「グルテン不耐性」と呼ばれています。)

2週間グルテンを抜いたらどうなるか、博士の助言通りに彼は実践します。

日が進むにつれて、気分が変わってきた。

体が軽くなり、活力が湧いてきたのだ。

それまで14年間悩まされていた夜間の鼻づまりが突如消え去った。1週間目が終わる頃には、もはやロールやらクッキーやらパンやらが欲しく無くなっていた。(p.82)

2週間後、ここでまたグルテンを取り入るため、ジョコビッチ選手はベーグルを食べてみます。

すると、再びめまいがして気持ち悪くなってしまいました。

ここで、博士は「これが何よりの証拠だ、君の体がグルテン不対象だと知らせてくれているのだよ」と彼に伝えます。

ジョコビッチ選手も、この2週間で身をもって感じたのでしょう。

それ以来、私は体が伝えようとしている声にはすべて耳を傾けるようにしている。(p.82)

グルテンフリーの食事を始めてから18ヶ月後のウィンブルドンで、彼は初優勝

それにしても皮肉なことに、彼の実家はピザ屋さんなんですね。

ジョコビッチ選手は子供の頃に、ちょっとお腹が空いたらピザをつまんでいたそうです。

血液検査でよく調べてみたところ、

彼はグルテンだけでなく、乳製品やトマトなどにもアレルギー反応があったようです。(全部、ピザに入ってますね!(・・;))

また、セルビアではパンが重要な主食。

それによって、ちょっと人よりも食べ過ぎていたのではないかな?

と本人は推測しています。

自分に合うものと合わないものを見極めること

ただし、この本はグルテンフリーを全員に推奨するのではなくて、

「自分に合わない食べ物を知りましょう」ということを伝えています。

誰もがグルテンにアレルギーに近いものがあるわけではなく、

自分にとって不必要なものを知りましょうということ。

2週間、過剰にとっていたと思われるものを抜いてみるだけで、体調が少し良くなるのかもしれません。

昔から米を食べ、パンを食べる文化がなかった日本人が体質的に小麦が合わないのはわかりますが、

パンやパスタを主に食べる文化圏にもともと住んでいた人でも、合わない人がいるというのが意外でした。

本当に、自分の体を知るっていうのは大事だし、難しいことだと、改めて気づかされますね。

ジョコビッチ選手はアスリートだから、グルテンがちょっと体に入るだけでもパフォーマンスに影響してくるでしょう。

誰もが彼のようなストイックな食生活をしなければいけない、ということはありません。

目指すところは、人それぞれに違いますからね(^^)

ただ、過剰なものをバランスよくしていくというヒントにはなるかなと思います。

しかし、体の不調の原因になっている食べ物は、自分ではなかなか気づかないもの。

ジョコビッチ選手、はアレルギーのテストをアレルギーの病院でやったほうがいいのではないかと、本の中で言っています。

また、彼の周りのテニス選手はすごく贅沢な食事をしているそうです。

毎日厳しい練習をしているだけに、

食べたい!食べなければ!という気持ちも強いのでしょう。

あとは、世界を飛び回ってプレーしていますもんね!世界各国のおいしい食べ物がたくさんあるはずです。

私たちにも同じこと、あるかな〜と思いました。

例えば、「走ったから今日何食べてもいいでしょ!」って気持ちになってしまったり。

あとは、「サウナに入ったからビール!」のような。

苦しい思いをすると、自分にご褒美をあげたくなってしまいますが、

何らかのルールを決めることで、体調管理ができたり、良い効果が続くのでしょうね。

食事に関心のある人にはすごく面白い本だと思います。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

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