玄米甘酒の効果！白米甘酒との違いやダイエットへの取り入れ方を紹介

玄米甘酒を飲むとどのような効果があるのか、白米甘酒とは違うのか、気になったことがある方はいませんか？

そこで今回は、玄米甘酒に含まれる栄養素やその効果、ダイエットにおすすめの飲み方をご紹介。白米甘酒との違いもお伝えします。

玄米甘酒の効果を知っておくと、甘酒選びに迷わないだけでなく、ダイエットや健康に役立つ栄養素を摂ることができますよ。ぜひ最後まで読んでみてください。

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玄米甘酒の栄養素と効果！健康やダイエットにうれしい成分が含まれる

玄米甘酒は、玄米を麹で発酵させて作った甘酒です。

玄米とは、米からもみ殻だけを取り除いたもののこと。精米するときに取り除かれてしまう栄養素が残っています。

ブドウ糖ですばやくエネルギー補給

玄米甘酒には、身体や脳の栄養源であるブドウ糖が多く含まれています。

麹菌の力により、玄米が発酵する過程で、デンプンがブドウ糖に変わっているからです。

玄米をそのまま食べたときには、身体の消化過程でデンプンをブドウ糖へ変換する必要があります。

食物繊維とオリゴ糖で腸内環境を整える

玄米甘酒に含まれている、食物繊維とオリゴ糖には腸内環境を整える効果があります。

食物繊維は、便の量を増やし、排便をスムーズにします。

玄米の食物繊維は、不溶性であり、たくさん摂るとお腹を壊すことがあります。甘酒にする発酵の過程で、食物繊維は消化しやすく変化しており、胃腸に負担をかけません。

また、オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになります。

玄米甘酒に含まれる食物繊維とオリゴ糖は、腸内環境をよくするのに役立ちます。

ビタミンB群で代謝アップ

玄米甘酒には、ビタミンB群が豊富に含まれています。

原料である玄米には、白米と比べて5倍のビタミンB1が含まれているうえ、麹が発酵するときにもビタミンB群を産生するからです。

可食部100g当たりのビタミンB1の量

	ビタミンB1
玄米	0.41mg
精白米	0.08mg

ビタミンB群は、体内のエネルギー代謝にかかわるビタミンです。不足すると倦怠感や、イライラ、集中力不足のおそれがあります。

ビタミンB群を摂取することで、疲労回復に役立ちます。また、代謝アップによりダイエット効果を促したり、新陳代謝を高め美肌を作るのに役立ったりします。

必須アミノ酸で疲労回復

玄米甘酒には、9種類の必須アミノ酸が全て含まれています。人間の身体を作る20種類のアミノ酸のうち、体内で生成できない9種類を、必須アミノ酸といいます。

甘酒が「飲む点滴」と言われるのはそのためです。必須アミノ酸は、筋肉量の維持や、疲労回復、リラックス効果、安眠効果が期待できます。

必須アミノ酸のはたらき

コウジ酸で美肌に

玄米甘酒には、コウジ酸という物質も含まれています。

コウジ酸は、麹が発酵する過程で生産されるもので、メラニン生成を抑制し、シミ予防、肌のくすみ予防に役立ちます。

栄養素	期待できる効果
ブドウ糖	エネルギー補給
食物繊維オリゴ糖	腸内環境改善免疫力アップ
ビタミンB群	疲労回復リラックスダイエット肌の新陳代謝アップ
必須アミノ酸	筋肉量の維持疲労回復リラックス安眠
コウジ酸	シミ予防くすみ予防

玄米甘酒と白米甘酒の違い！材料や栄養価を比較

玄米甘酒の効果が分かると、よく見かける白米甘酒とどう違うのか、気になりますよね。

ここでは、玄米甘酒と白米甘酒の違いを、4つのポイントから見ていきましょう。

材料の違い

まずは、材料の違いを説明します。

玄米甘酒は、炊いた玄米に米麹もしくは玄米麹を混ぜて、発酵させたものです。

白米甘酒は、炊いた白米に米麹を混ぜて、発酵させたものです。白米は、稲の実からもみ殻と、胚乳、胚芽を取り除いたものです。

玄米甘酒の材料	玄米、米麹
白米甘酒の材料	白米、米麹

玄米のメリットは、胚乳や胚芽に含まれているビタミン、ミネラルを摂取できることです。

白米にもビタミン、ミネラルが含まれていますが、玄米ほど多くはありません。しかし、玄米に比べて舌ざわりがよく、消化もよいです。

栄養価の違い

玄米甘酒と白米甘酒では、玄米甘酒のほうが豊富な栄養素を含んでいます。それは、原料である玄米の方が栄養価が高いためです。

可食部100g当たり

	玄米	精白米
エネルギー	346kcal	342kcal
カリウム	230mg	89mg
マグネシウム	110mg	23mg
ビタミンB1	0.41mg	0.08mg
ビタミンB2	0.04mg	0.02mg
ビタミンB6	0.45mg	0.12mg
葉酸	27μg	12μg
食物繊維	3g	0.5g
アミノ酸	7,0000mg	6,100mg

玄米甘酒を飲むことで、栄養のある玄米を丸ごと、消化吸収に優れた形で摂ることができます。

玄米甘酒と白米甘酒には、栄養価で違いがあります。同じ量でより多くの栄養素を摂るなら、玄米甘酒のほうが向いています。

価格の違い

同じメーカーでも玄米甘酒の方が、白米甘酒に比べて値段が高いことが多いです。

マルカワみそ

自然栽培の玄米甘酒	粒（200g）454円（税込）、すり（200g）464円（税込）
有機白米甘酒	粒（200g）400円（税込）、すり（200g）410円（税込み）

原料の白米より、玄米の方が高価であること、玄米甘酒の製造が少ないことから希少価値が高いからです。

玄米甘酒と白米甘酒には、値段と手に入りやすさに違いがあります。手軽に続けるのであれば、白米甘酒を選ぶのもおすすめです。

味の違い

玄米甘酒と白米甘酒は、味にも違いがあります。

玄米甘酒は、優しい甘さの中に香ばしさがあります。私は気になりませんが、ぬかの香りや玄米の繊維が気になる人もいるようです。

玄米甘酒と白米甘酒は味にも違いがあるので、どちらも試して見て、お好きな味を見つけてみてください。

玄米甘酒はダイエットに効果がある？おすすめの飲み方

玄米甘酒をダイエット中に取り入れたい理由と、おすすめの飲み方をご紹介します。

玄米甘酒を飲んでも痩せるわけではない

玄米甘酒は、飲むだけで痩せるものではありません。

実は、玄米甘酒はコップ半分（100ml）で119kcalと、ビスケット5枚分のカロリーがあるからです。

玄米甘酒　100ml	119kcal
ビスケット1枚	24kcal

参照：ますやの玄米甘酒　500ml｜ますやみそ

参照：マリー｜森永製菓株式会社

玄米甘酒にはビタミンB群が多く含まれているため、ダイエット中の代謝アップ効果が期待できます。

新発見成分のγｰオリザノールが食欲を抑える

玄米甘酒がダイエットに効果的だといわれている理由は、γｰオリザノールという成分が含まれているからです。

γｰオリザノールは、玄米の糠層に含まれ、食欲を抑制する効果があることが解明されています。

さらに、脳の満腹中枢へ働きかけ、高カロリー食への依存性も緩和される働きもあることが報告されています。

参照：玄米由来有効成分 γ-オリザノールによる新たな有効性の解析｜琉球大学大学院医学研究科　内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座（第二内科）

玄米甘酒を習慣的に飲むことで、食べ過ぎの予防や食生活の改善に期待ができます。

γｰオリザノールは玄米に含まれているので、白米甘酒には含まれていません。

間食代わりか食前に飲むのがおすすめ

玄米甘酒をダイエット中に取り入れるときは、間食代わりか食前に飲むのがおすすめです。

甘酒に含まれているブドウ糖が、血糖値を上げるので、食欲を抑えることができるからです。腹持ちもいいので、間食代わりに飲めば、他にお菓子を食べたい気持ちが抑えられます。

あまり飲み過ぎると、カロリーの取り過ぎになってしまうので、1回100〜150ml程度が適量です。

玄米甘酒の作り方！美容とダイエットによい効果を手に入れよう

自宅で玄米甘酒を作り、美容とダイエットによい効果を手軽に取り入れましょう。

材料

玄米甘酒の材料は、次のとおりです。

準備する道具は、次のとおりです。

作り方

玄米甘酒の作り方を説明します。

保存方法

玄米甘酒を保存するときは、まず、甘酒を沸騰させます。そのままだと、保存中に麹の力で発酵が進んでしまうからです。

以下を目安に、早めに使い切ってください。

冷蔵庫	3日～1週間
冷凍庫	1ヵ月

玄米甘酒は健康や美容にうれしい効果がある！ダイエット中の間食代わりにおすすめ

今回は、玄米甘酒について紹介しました。内容を振り返りましょう。

玄米甘酒には、食物繊維やオリゴ糖、ビタミンB群、必須アミノ酸、コウジ酸といった、健康や美容にうれしい栄養素が含まれています。

白米甘酒と比較すると、玄米甘酒の方が栄養価が高いです。

玄米甘酒を飲むとき、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。