私はいつもお味噌汁の作り置きをするのですが、昨日は久々に、昆布とかつお節からちゃんとだしを取りました。
というのも、最近アンチエイジング関連の本を読んでいて、
そこに「だしにはリラックス効果がある」と書かれていたからです。
だしをちゃんと取ったお味噌汁って、本当においしいですよね。
だしを取るのをサボって、味噌だけで味つけすることも多かったのですが、
時間のある日はちゃんとだしを取ろうと思いました。
だしを飲むと、なんだか「ほっと」しませんか?
そしてこの「ほっとする」と私たちが感じるのは、単純に慣れ親しんだ味だからというだけではなく、ちゃんと科学的な根拠もあるようです。
目次
だしを飲んでほっとするのは気のせいじゃなく、科学的根拠があった
たとえば昆布の場合。
昆布には、グルタミン酸が含まれます。
このグルタミン酸は、胃の動きを活発にし、
腸では消化吸収を促したり、
腸の粘膜の保護や、細菌などが体内に入るのを防いだりしています。
また、昆布のグルタミン酸は
胃の中でセロトニンの分泌を促し、
副交感神経の働きを活発にさせます。
セロトニンが出て、副交感神経が優位になる。
つまりリラックス効果も高まります。
だしを飲むとなんだかほっとするなあ。胃が落ち着くなあ。というのは、
科学的な根拠もあったんですね。
出汁にはがん予防効果もあるらしい

オランダで行われたある研究によると、
BMI25以下の肥満でない人は、
食事からのグルタミン酸の摂取量が1%増えるごとに
大腸癌を発症するリスクが、42%低下することがわかりました。
だしは、ガン予防も期待できそうですね。
核酸系のだしは疲労回復に役立つ
また、だしで思い浮かぶのは
昆布のほかに、
しいたけやかつお節がありますよね。
しいたけはグアニル酸。
かつお節はイノシン酸。
これらは「核酸」は、
細胞の新陳代謝を助ける働きがあります。
かつお節にはイノシン酸だけではなく、
アンセリン、カルノシンという
疲労回復に役立つ成分も含まれています。
たんぱく質の多いかつお節は、
アミノ酸の一種であるトリプトファンを含みます。
このトリプトファンから
幸せホルモン「セロトニン」ができますから、
リラックス効果が高まりますね。
だしを取ることは科学的にも身体に良い
だしを取ると料理がおいしい。
確かにおいしい。
それはわかっている。
(でもめんどくさい!)

↓
だけど、それが身体にとっても良いという根拠を知ると、
今までよりも、「だしを取ってみたい!」
という気持ちになりませんか?
時間に余裕のあるとき、ぜひだしを取ってみてくださいね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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