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長芋を生で食べても危険はない!生での食べ方こそ栄養摂取におすすめ
- 長芋を生で食べても危険ではないか不安…
- じゃがいも・里芋は生で食べられないけど、長芋は生で食べられるのはなぜ?
長芋を生で食べると危険ではないのか心配な人もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、長芋は生で食べられます。
長芋は生で食べても危険ではない?
長芋は生で食べられます。危険はありません。
この記事では、なぜ長芋を生で食べても危険がないのか、生食におすすめの理由、長芋に含まれる栄養素について解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。
- 長芋は生で食べても危険はない
- 長芋の消化酵素アミラーゼがでんぷんを分解してくれるため、生食できる
- 長芋を生で食べることで、栄養素が壊れることなく摂取できる
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記事監修
栄養士 赤石美波
小学校教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状・栄養士免許取得。栄養士の学校を首席で卒業後、保育園栄養士として勤務。食育活動や料理教室講師・セミナー講演・料理イベント開催など料理・食関連の仕事に従事。
赤石美波のプロフィール詳細
記事監修:栄養士 赤石美波
小学校教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状・栄養士免許取得。栄養士の学校を首席で卒業後、保育園栄養士として勤務。食育活動や料理教室講師・セミナー講演・料理イベント開催など料理・食関連の仕事に従事。
長芋は生でも食べられる!危険と思われる理由は?
長芋を生で使う料理は、とろろご飯やマグロの山かけなど、比較的簡単に作ることができて便利です。
しかし、なぜ生食は危険というイメージがあるのでしょうか。
芋類は加熱して食べるのが一般的
じゃがいもやさといもは、必ず加熱して食べますよね。同じいも類の長芋も、加熱するのが普通だと思う人も多いかもしれません。
また、じゃがいもやさといもに含まれているでんぷんが、消化が悪く胃もたれの原因となることも、危険と思われる原因かもしれません。
長芋は世界でもめずらしい生で食べられる芋
じゃがいもや里芋などのいも類に含まれるでんぷんは、長芋にも含まれています。
長芋は生で食べても危険ではない理由は、アミラーゼというでんぷんを分解する消化酵素が豊富に含まれているからです。
参考:長芋 | JAきたみらい
長芋と山芋の違いは?
長芋と山芋、どちらもすりおろすと粘りがありますが、見た目は少し違います。しかし、食べると同じような感じがしますよね。本当のところはどうなのでしょうか。
実は、山芋とはヤマノイモ科に属するいも類の総称で、長芋も同じヤマノイモ科に属します。下記の表は、日本で食べられている山芋の分類です。
科 | 属 | 種 | 群 | 品種 | |
---|---|---|---|---|---|
山芋 | ヤマノイモ | ヤマノイモ | ナガイモ | 長芋 | 長芋、ねばり芋 |
つくね芋 | 丹波ヤマノイモ | ||||
イチョウ芋 | 群馬県の大和芋 | ||||
ヤマノイモ | 自然薯 |
ヤマノイモ科には18種あり、そのうちナガイモ種を含む2種が栽培種です。
また、16種が自生種で、自然薯が日本固有の山芋です。自生種は、ほとんどがそのままでは食べられない中、自然薯は生でも食べることができます。
長芋は生で食べるのがおすすめ!アク抜きもしよう
長芋は、生で食べる方がメリットが多いです。長芋を生で食べるときのアク抜きの必要性も含め、長芋を生で食べるとよい理由を解説します。
生で食べると消化酵素がとれる
長芋には、アミラーゼが豊富に含まれています。この酵素(アミラーゼ)が、健康に重要な役割を果たしてくれます。
アミラーゼが食べ物を分解することで、消化吸収を促してくれます。その結果、さまざまな栄養素の吸収がよくなり、疲労回復や滋養強壮に効果的です。
消化吸収を促すアミラーゼは、加熱で失われてしまいます。長芋の消化酵素の働きをじゅうぶんに活かすためにも、生で食べるとよいでしょう。
生の長芋ときゅうりを千切りにして、のりと合わせて食べるととてもおいしいです。
長芋を細く切ることで、食感がよくなります。
アク抜きはしっかりしよう
アクとは、えぐ味、渋み、苦味の総称です。長芋の場合はあまり必要ありませんが、自然薯などの自生種の場合は、酢水に漬けしっかりあく抜きを行いましょう。
皮を厚めにむき、かぶるくらいの水に酢を1〜2滴たらせばアク抜きできます。食べる10分前くらいに行うと良いでしょう。
アク抜きをおこなうことで、以下の効果が期待できます。
- 変色せず、色を保ことができる
- ヌメリを抑えて、作業しやすくなる
- かゆみ防止になる
酢水に漬けることでアク抜きができます。長芋は、放置すると茶色く変色しやすいですが、アク抜きによって変色を防止する効果もあります。
長芋に含まれる栄養素
長芋には、健康維持に優れた栄養素が含まれています。その詳細を解説します。
カリウム
芋類には、カリウムが豊富に含まれますが、その中でも長芋のカリウム含有量はトップクラスです。
カリウムの働きは、以下のとおりです。
- 細胞内液の浸透圧を調節して、一定に保つ
- 神経の興奮や筋肉の収縮に関わる
- 体液のpHバランスを保つ
- 塩分を摂り過ぎたときに、ナトリウムを体外に排出する
上記のような働きがあり、重要な役割を担っています。
カリウムはさまざまな食品に含まれており、不足することはほとんどありません。
しかし、不足すると、脱力感、食欲不振、筋無力症、精神障害、不整脈などの症状が見られることがあります。
参照:e-ヘルスネット(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
食物繊維
食物繊維は、意識しないと摂取が難しい栄養素です。食物繊維は、以下のような効果を期待できます。
- 腸内環境を良くして、便秘を改善する
- 血糖値の上昇を抑える
- コレステロール値の上昇を抑える
食物繊維は、便通を良くして、肥満や生活習慣病の予防・改善効果が期待できます。
ビタミンB1
現代の日本人はとても忙しく、総菜パンやおにぎり・麺類など、手軽に摂取できる食事に偏りがちです。
そのため、炭水化物の摂取が多く、免疫力の低下や疲れが取れにくいなどの症状が出ることがあります。これは、新型栄養失調ともいわれています。
ビタミンB1は、炭水化物や糖質の代謝を促進します。したがって、現代の食生活に、ビタミンB1は欠かせない栄養素です。
普通に食事をしていれば、不足することはないといわれています。
長芋には、可食部100g中0.1mgのビタミンB1が含まれています。これは、1日に必要な所要量の約1/10です。
ビタミンB群は熱に弱く、栄養素を壊さないためには、生食をおすすめします。
長芋はいつまで生で食べられる?
長芋は、基本的に保存性の高い食材ですが、まるごと切った状態では違います。また、常温保存もできるので、それぞれの場合について解説します。
常温保存(冷暗所) | 冷蔵保存 | 冷凍保存 | |
---|---|---|---|
まるごと | 1~2ヵ月以内 | ー | ー |
切った状態 | ー | 1~2週間 | 2~3週間 |
すりおろし | やめましょう | 1~2日 早めに食べましょう | 1ヵ月 |
まるごとの場合は、常温保存できます。また、冷凍保存も可能です。乾燥や湿気を寄せ付けないよう、しっかりラップをしておきましょう。
まとめ:長芋は生で食べても大丈夫で危険ではない!
今回は、長芋は生で食べても危険ではないかを中心に解説しました。内容を振り返りましょう。
- 長芋は生で食べても危険はない
- 長芋の消化酵素アミラーゼがでんぷんを分解してくれるため、生食できる
- 長芋を生で食べることで、栄養素が壊れることなく摂取できる
長芋について、危険なイメージは払拭できたのではないでしょうか。ぜひ、長芋を生で食べることに抵抗があった人も安心して食べて下さい。