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【血糖値を上げない甘酒の飲み方】飲むタイミングは食後がおすすめ
- 「甘酒は健康にいいらしいけど、血糖値があがらないの?」
- 「血糖値が急上昇すると太るって聞いたけど、大丈夫?」
身体を健やかに保つ、腸内環境を整えるなど、うれしい効果が期待できる甘酒ですが、血糖値も気になりますよね。
この記事では、血糖値を上げない甘酒の飲み方を紹介します。
甘酒は、女性の健康や美しさの強い味方。うまくライフスタイルに取り込んでいきたいですね。甘酒の飲み方や飲むタイミングを知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
- 食後に飲む(空腹時に飲まない)
- 30分くらいかけてゆっくり飲む
- 玄米麹を使った甘酒を選ぶ
- 血糖値の上昇を緩やかにする大豆タンパク質を含む豆乳と混ぜて飲む
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記事監修
栄養士 赤石美波
小学校教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状・栄養士免許取得。栄養士の学校を首席で卒業後、保育園栄養士として勤務。食育活動や料理教室講師・セミナー講演・料理イベント開催など料理・食関連の仕事に従事。
赤石美波のプロフィール詳細
記事監修:栄養士 赤石美波
小学校教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状・栄養士免許取得。栄養士の学校を首席で卒業後、保育園栄養士として勤務。食育活動や料理教室講師・セミナー講演・料理イベント開催など料理・食関連の仕事に従事。
甘酒を飲むと血糖値は上がる
甘酒を飲むと、血糖値が上がりやすくなります。甘酒の主な原材料は米麹と水。炊いたご飯を加えてつくるレシピもあり、糖質が多く含まれているからです。
とはいえ、「毎日の暮らしに取り入れないのはもったいない!」というくらい、甘酒にはさまざまな栄養素が含まれています。
麹で作る甘酒には、砂糖が一切入っていません。甘酒の甘味は、麹が米のでんぷんを分解して、ブドウ糖に変化させることで生まれます。
甘酒には、酒粕甘酒という、酒粕に水と砂糖を加えて作るものもあります。こちらはアルコール分が残っていて飲む時間と人を選ぶこと、砂糖で甘味をつけていることから、この記事では麹を使った甘酒について解説していきます。
甘酒の栄養素
甘酒のカロリーは、100gあたり76kcalと、飲み物の中では比較的高めです。
甘酒には、私たちの身体を作り、健やかに保つために必要といわれる、以下の栄養素が含まれています。
必須アミノ酸(全種類) | 筋力や免疫機能の維持、皮膚や粘膜の維持 |
---|---|
ビタミンB群 | 糖質・脂質の代謝などを助ける |
オリゴ糖、食物繊維 | 腸内環境改善に役立つ |
ブドウ糖 | 脳や内臓、骨格筋のエネルギー源 |
ナトリウム | 体内の水分バランスを調節 |
必須アミノ酸は、体内で作られない栄養素なので、食品から摂る必要があります。
水溶性ビタミンであるビタミンB群は、一度に大量に摂取しても尿から排出されるため、継続的な摂取が必要です。
甘酒を毎日の生活に取り入れると、こうした栄養素を簡単に補えます。
また、甘酒にはナトリウムが含まれているため、熱中症予防にも適しています。江戸時代には夏の栄養ドリンクとして、甘酒が飲まれていたそうですよ。
血糖値が上がるしくみ
血糖値を上げないために、まずは血糖値が上がるしくみをみていきましょう。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。口から入った炭水化物などは、消化吸収され、ブドウ糖となり血液に取り込まれます。このとき、血糖値が上昇します。健康な人であっても、食事後は血糖値が上がります。
血糖値が上がると、それを下げるために、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。ここで気になるのは、インスリンの「血中のブドウ糖を脂肪にかえて身体にため込む」というはたらきです。
血糖値が緩やかに上昇すれば問題ありませんが、急上昇すると「早く下げなければ!」とインスリンも過剰に分泌されます。そして、エネルギーとして消費されず残ったブドウ糖は、インスリンによって中性脂肪などになり身体に蓄えられます。
「血糖値が急上昇すると太りやすくなる」というのはそのためです。
急上昇した血糖値は、急降下します。急降下は眠気やだるさ、イライラなどを引き起こします。そして、今度は血糖を上げようとして甘いものを欲するという、悪循環にはまってしまいます。
血糖値を上げない甘酒の飲み方は三通り
食事のあとは、健康な人でも血糖値が上がることがわかりました。ブドウ糖が多い甘酒を飲むときは、血糖値の上昇をコントロールすることが大切です。
おすすめの飲み方は、以下の三通りです。
- 飲むタイミングは食後
- ゆっくり飲む
- 玄米麹を使った甘酒を選ぶ
それぞれ順番に解説します。
飲むタイミングは食後
空腹状態で、甘酒のような糖質主体の飲み物を飲むと、血糖値は一気に上昇します。
朝食前に甘酒を飲むと、ブドウ糖が脳に働きかけて目覚めがすっきりしますが、血糖値を上げない飲み方をするなら食後がおすすめです。
ゆっくり飲む
甘酒に含まれるブドウ糖は、消化吸収のスピードが速いので、一気に飲むと血糖値が急上昇します。
血糖値の上昇を穏やかにするには、30分くらいかけてゆっくりと飲むとよいでしょう。
玄米麹を使った甘酒を選ぶ
GI*が高い食品は血糖値を一気に上昇させますが、GIが低い食品は血糖値の上昇がゆるやかで、糖は穏やかに取り込まれます。
白米と玄米の糖質量はあまり変わりませんが、GI値でみると白米88、玄米55とかなり差があります。
一般的に白米は高GI食品、玄米は低GI食品と言われています。できれば、玄米麹を使った甘酒を選びたいですね。
*GIとは食後血糖値の上昇度を示す指標です。
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甘酒は美肌やダイエットにも大活躍
身体の内側から美しくなりたい女性にぴったりな甘酒。健康面だけでなく、美肌やダイエットにもうれしい栄養素が含まれています。
甘酒には、美肌や髪をつくるビタミンB群が豊富
ビタミンB群は「美肌のビタミン」と言われます。
特に、ビタミンB2は脂質・糖質・タンパク質の代謝を促し、体の成長をサポートする働きがあります。肌、髪、爪などの細胞の再生や代謝に関係することから、美肌や美髪の育成が期待できます。
ビタミンB6も健康な肌や髪、爪をつくります。タンパク質の代謝と深く関わっているため、タンパク質とビタミンB6はセットで摂取したいですね。
また、ビタミンB2、B6には肌のターンオーバーを促す働きがあります。ターンオーバーは表皮の新陳代謝のこと。サイクルが乱れると肌のくすみやたるみの原因にもなります。
甘酒には、ビタミンB群だけでなく、甘酒には肌のバリア機能を高める、9種類の必須アミノ酸がすべて入っています。甘酒はしっとり肌、つや髪の強い味方です。
腸内環境を整えダイエットの強い味方に
腸内に生息する善玉菌(ビフィズス菌・乳酸菌)は、甘酒のオリゴ糖や食物繊維をえさにして増殖します。
善玉菌は腸内環境を良好な状態に整え、悪玉菌が増えるのを抑えます。また、腸のぜん動運動を促し、便を外に出そうとするはたらきがあるので、善玉菌の増加は便秘の改善にもつながります。
善玉菌の一つ、ビフィズス菌は加齢とともに減少することがわかっています。甘酒は、腸のアンチエイジングにも役立ちますね。
また、ビタミンB群が糖質・脂質・タンパク質の代謝を促すことから、生活習慣病の予防やダイエット効果も期待できます。お腹の中から身体の外側まで、スッキリ整えていきましょう。
甘酒はメリットの多い飲み物ですが、カロリーが高いことも忘れてはいけません。飲みすぎるとダイエットには逆効果です。
目安となる摂取量
- 1回おちょこ1杯程度
- 1日200mlまで
参照:腸内フローラを整える方法!腸活!|腸内フローラを知る|乳酸菌とおなかのこと|ビオフェルミン製薬
参照:健康のために、腸内の善玉菌を多い状態にしておきましょう! | 【公式】江崎グリコ(Glico)
血糖値を上げない甘酒アレンジは「豆乳割り」
豆乳には、血糖値の上昇を緩やかにする大豆タンパク質が含まれているので、甘酒は豆乳と飲むとよいでしょう。
あっさりした味でさらっと飲みやすくなるので、甘酒の独特の甘味や、麹の香りが苦手な方にもおすすめです。
参照:豆乳とお酒の関係|小川静香の部屋|マルサンアイ株式会社|豆乳と味噌メーカー
甘酒を飲むタイミングや飲み方を知って、毎日の生活に取り入れよう
この記事では、血糖値を上げない甘酒の飲み方を紹介しました。
甘酒は糖質が多いため、血糖値の上昇をコントロールすることが大切です。その方法を振り返りましょう。
- 食後に飲む(空腹時に飲まない)
- 30分くらいかけてゆっくり飲む
- 玄米麹を使った甘酒を選ぶ
- 血糖値の上昇を緩やかにする大豆タンパク質を含む豆乳と混ぜて飲む
代謝アップ、美肌・美髪をつくる、健やかな身体を維持するなど、メリットたっぷりの甘酒。飲むときは、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。