【値段の理由】安いバナナと高いバナナの違いは何?栄養士が徹底検証!

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スーパーに行くと、値段が安いバナナと高いバナナがあるけど、何が違うの?

バナナの値段によって、味など何か違いはあるのか、気になりますよね。

そこで今回は、実際に食べ比べをしてみた感想と、値段によるバナナの違いはあるのか、紹介します。

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バナナの種類

バナナ

値段が安いバナナや有機栽培のバナナのほかにも、高地栽培で寒暖差をいかした糖度が高いものなど、高品質を売りにした商品も出てきています。

高地栽培のバナナは、寒暖差が大きいため、バナナは時間をかけて糖分をたくわえます。そのため、一般的なバナナよりも、より甘いバナナになります。

最近、皮ごと食べられるバナナも話題になってますよね。

皮ごと食べられるバナナ

◆味:一般の輸入バナナより糖度が高く(約22度~25度)柔らかくねっとりした食感
◆栽培のこだわり:農薬を一切使わず手作業で丁寧に栽培。皮まで食べても安心・安全なバナナ
◆産地の特徴:日差しの良い南国・宮崎の肥沃な大地で育てられた旨味と甘みたっぷりなバナナ
◆品種など:グロスミッシェル種

無農薬なので安心。特殊な品種で、皮ごと食べられます。

>>皮ごと食べられる無農薬バナナを詳しく見る

実際にバナナを食べ比べてみた

近くのスーパーでバナナを買ってきて、実際に味がちがうのか食べ比べてみました。

バナナ
  • エクアドル産 田辺農園バナナ」(左)
  • フィリピン産 フレスカーナバナナ(右)

「エクアドル産 田辺農園バナナ」(左)

2本で198円

こだわりの土

おいしいバナナを作るには、健康な土が必要不可欠。田辺農園では、農薬や化学肥料にはできるだけ頼らず、自家製の有機質肥料を使って健康な土壌を作っています。

こだわりの肥料

規格外で廃棄されるバナナを発酵させて肥料にしたり、廃棄バナナをミミズに与え、その分を肥料にするなど、循環型農法で、バナナ作りに取り組んでいます。

土にすごくこだわっているようです。

フィリピン産「フレスカーナバナナ」(右)

4本128円(2本だと64円の計算ですね)

田辺農園バナナよりも134円安いです。

食べ比べてみた結果

田辺農園のバナナの方が、気のせいかもしれませんが、値段が高いぶん味が濃く感じられました。

でも、フレスカーナバナナも普通に美味しいです。

高級バナナは安いバナナと味は違う?食べ比べてみた

百貨店のバナナ

次は、百貨店で「SUN PREMIUM」というバナナを買いました。

1本で丁寧に袋に包まれて売られていました。

バナナ「SUN PREMIUM」1本150円。

フィリピンに移住したバナナ栽培の匠、

小宮芳弘が最高の園地からお届けする自信作

こう書かれていました。

食べてみると…

なんだかもっちりしています。味が濃い感じがしておいしいです。

高地栽培のバナナの味は?

次は、高地栽培のバナナです。

ドール極撰バナナ 5本 369円

(1本あたり73円)

この高地栽培バナナは、1本あたりで考えると、目立って値段が高い訳ではありません。

食べてみると…

ブログ管理人
もっちり!中身が詰まっている感じです。

百貨店で買ったこの2つのバナナはどちらも中身が詰まった濃い味で、値段は違いましたが、味のよしあしに大きな差はありませんでした。

安いバナナと高いバナナの違いは?【結論】

バナナ

4つのバナナを食べ比べてみましたが、最も安い値段のフレスカーナ以外のバナナは、どれも同じように味が濃く、中身が詰まっている感じがしました。

しかし、買い分けたくなるほどの味の差は、ありませんでした。

安いフレスカーナバナナもすごくおいしいからです。「おいしいバナナ」だと感じました。

有機栽培のバナナは、手作業で害虫を取り除いたり、なるべく空気に触れないようにコンテナに入れられたりと、手間がかかっていると推測されます。

その手間が、値段の違いに現れるのでしょうか。そう考えました。

幼い子ども用には、有機栽培のバナナがいいの?

バナナ

バナナは皮をむいて食べるので、農薬がそのまま口に入るということは考えにくいです。

(皮から中身まで農薬が染みている、という考え方もあるかもしれませんが…)

そのため、「有機栽培でなければならない」ということはなく、一般的に売られている、普通のバナナでも問題はないかと考えられます。

しかし、「どうしても有機栽培でないと不安」という方は、有機栽培のバナナを選ぶのが良いと思います。

「甘さ」「濃厚さ」を重視したいかたは、高地栽培のバナナがおすすめです。

バナナを選ぶとき、ぜひ参考にしてみてください。

ここから先は、バナナの栄養学なので、読みたい人はどうぞ!

バナナは素早くエネルギーになる

バナナ

スポーツ選手が競技前にバナナを食べるのは、よく聞く話ですよね。

私も、部活動に明け暮れていた高校時代は、気合いを入れる時にはバナナを食べていました。

特に、試合前には必ずバナナを食べていました。

バナナは、

すぐに消化吸収されエネルギーに変わる「単糖類」(ブドウ糖など)

ゆっくりと消化される「少糖類」(ショ糖など)

さらにゆっくりと時間をかけて消化される「多糖類」(でんぷんなど)

これらのすべてが含まれています。

「単糖類」「少糖類」「多糖類」は、

それぞれエネルギーに変わるまでの時間が違います。

「単糖類」は素早くエネルギーに変わり、

「少糖類」はゆっくりとエネルギーに変わり、

「多糖類」はさらにゆっくりとエネルギーに変わります。

バナナにはこのすべてが含まれるので、すぐにエネルギーにも変わる上に、そのエネルギーを短時間で途切らせずに、維持して発揮することができます。

バナナは即効性と持続性をあわせ持つエネルギー源なのです。

皮をむくだけで手軽に食べられて、持ち運びにも便利ですよね。

栄養素が豊富なバナナ

バナナ

バナナには、カリウム、食物繊維が多く含まれます。

カリウムは、主に細胞の内側に多く、細胞内に十分なカリウムがあれば、余分なナトリウムを外に出して、血圧を正常に保ってくれます。

(ナトリウムが多すぎたり、カリウム不足になると生じるのが、高血圧やむくみです。)

また、食物繊維は、腸の掃除をしてくれるので、腸内の環境を良い状態に保ちます。

腸内の環境が良いと、免疫力が高まります。

なぜなら、免疫細胞の多くは、腸内に存在するからです。

それから、抗酸化作用のある「ポリフェノール」がたくさん含まれていて、体に害のある「活性酸素」から身を守ってくれます。

精神を安定させるとされるセロトニンも含み、リラックス効果もあるようですよ。

バナナの保存法

バナナ

バナナスタンドにつるして常温で保存するのが良いです。

(バナナをつるす理由は、バナナは、置いた時に底になる接地面から傷んでいくからです。)

保存の適温は13℃と言われていますが、室内に置いておくと良いでしょう。

熟したものは1本ずつビニール袋に入れ冷蔵庫の野菜室に。

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この記事を書いた人

赤石 美波のアバター 赤石 美波 教員免許・栄養士免許取得済

小学校教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状・栄養士免許取得。栄養士の学校を首席で卒業後、保育園栄養士として勤務。食育活動や料理教室講師・セミナー講演・料理イベント開催など料理・食関連の仕事に従事。

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