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米麹をそのまま食べるとどうなる?美容に効果的な理由と簡単レシピもご紹介!
- 「米麹ってそのまま食べられるの?」
- 「米麹は美容に効くのかな?」
- 「米麹の栄養を手軽にとる方法はある?」
米麹が身体によいと聞いたことはありませんか?美容によいのなら取り入れてみたいけれど、そのまま食べてもよいのかわからない、とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
米麹の使い方や簡単なレシピも紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 酵素により分解されたアミノ酸のはたらきで美肌に
- ビタミンB群のはたらきでダイエットを効率的に
- 乳酸菌のはたらきで便秘解消に
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記事監修
栄養士 赤石美波
小学校教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状・栄養士免許取得。栄養士の学校を首席で卒業後、保育園栄養士として勤務。食育活動や料理教室講師・セミナー講演・料理イベント開催など料理・食関連の仕事に従事。
赤石美波のプロフィール詳細
記事監修:栄養士 赤石美波
小学校教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状・栄養士免許取得。栄養士の学校を首席で卒業後、保育園栄養士として勤務。食育活動や料理教室講師・セミナー講演・料理イベント開催など料理・食関連の仕事に従事。
米麹はそのまま食べられる
米麹は、そのまま食べることができます。その理由は、米麹に含まれる「麹菌」は、カビの一種ですが人間の身体に害はないからです。
カビには、有害なものと無害なものがあります。無害なカビは、私たちの食生活に欠かせない身近な食品にも存在しています。
- 味噌
- 醤油
- かつおぶし
このように、すべてのカビが有害というわけではありません。発酵食品は、人間にとって無害なカビの力で生み出されているものなのです。
発酵食品は、微生物のはたらきによって栄養価がアップしたり、うまみが出たり、保存がきくようになったりします。
身体にとって有益なはたらきをもつ米麹をそのまま食べることで、さまざまな健康効果が得られますよ。
米麹をそのまま食べたらどうなる?栄養と美容効果
米麹にはどのような栄養が含まれているのか、米麹をそのまま食べることで得られる美容効果をご紹介します。
美肌に!酵素がタンパクを分解してつくるアミノ酸
米麹をそのまま食べることで、美肌作りに欠かせないアミノ酸を摂取できます。米麹には、たんぱく質をアミノ酸に分解する酵素「プロテアーゼ」が含まれているためです。
プロテアーゼは、食事からとったたんぱく質を消化・吸収しやすいアミノ酸に分解します。
アミノ酸は、不足すると新陳代謝が滞り、肌再生がうまくいかなくなります。美肌作りには欠かせない成分です。
米麹に含まれるプロテアーゼの力で、美肌づくりに必要なアミノ酸を摂取しやすくなります。
ダイエットに!代謝アップに必要なビタミンB群
米麹をそのまま食べることで、ダイエットする際に大切な代謝アップをかなえられます。米麹に含まれる麹菌が増える際に、代謝を助けるビタミンB群がたくさん作られるためです。
三大栄養素と呼ばれる糖質・たんぱく質・脂質をエネルギーに変える際に、ビタミンB群がサポート役として活躍しています。ビタミンB群をたくさんとることで、代謝がよくなるのです。
代謝がよくなると、エネルギーの消費量が増えるため、痩せる身体づくりがしやすくなります。
米麹は、代謝を助けてくれるビタミンB群が豊富なため、ダイエットの強い味方といえるでしょう。
便秘解消に!腸内環境を整える乳酸菌
米麹をそのまま食べることは、腸内環境を整えることにつながります。麹の酵素が、腸内環境を整える「オリゴ糖」を生み出すためです。
参考:麹の酵素とそのはたらき|麹(糀・こうじ)のこと|マルコメ
また、米麹菌に含まれるプロテアーゼが、腸内ビフィズス菌を増加させるという研究結果も発表されています。前述のとおり、プロテアーゼは熱に弱いため、そのまま食べるとよいでしょう。
参考:【研究成果】米麹菌の酸性プロテアーゼを食べると腸内善玉菌が増加! | 広島大学
米麹をそのまま食べることで腸内環境が整うため、便秘解消をサポートしてくれるのです。
米麹をそのまま食べるには?生米麹と乾燥米麹の注意点や使い方
米麹をそのまま食べるための使い方をご紹介しましょう。米麹には、生米麹と乾燥米麹があるため、それぞれの使い方を解説します。
生米麹の使い方
生米麹は、そのまま使えます。乾燥米麹に比べて日持ちしないため、早めに使い切るようにしてください。
生米麹には、次のような特徴があります。
- 水分が多くふわふわとやわらかい
- 日持ちは5~7日と短め
- 冷蔵保存が必須
乾燥米麹よりも酵素の生産力が高いため、酵素の力を最大限生かすなら、生米麹を選ぶとよいでしょう。
参考:岡田早苗. 発酵食品 食材&使いこなし手帖.西東者, 2012,P25
乾燥米麹の使い方
乾燥米麹は、そのまま食べることができます。ただし、乾燥させているぶん粒が硬く、短時間の調理では芯が残ることもあります。
乾燥米麹には、次のような特徴があります。
- 乾燥させているため粒が硬い
- 板状の麹とバラバラになっている麹がある
- 長期保存ができる
- 直射日光を避け、冷暗所で保存する
水で戻す場合は、以下の手順でおこないましょう。プロテアーゼのはたらきを失わないよう、熱湯ではなく60℃のお湯を使ってくださいね。
乾燥米麹の戻し方
- 乾燥麹 500g
- 60℃のお湯 200㏄
- 乾燥米麹をバラバラの状態にほぐす
- 乾燥米麹に60℃のお湯を入れて混ぜる
- ラップをして常温放置、15分おきにかき混ぜる
- 1~2時間で完成
指で簡単に潰れたら、生米麹に戻ったサインです。
参考:乾燥麹の戻し方|甘酒や塩麹で使える乾燥麹の戻し方をご紹介 -Food for Well-being -かわしま屋のWebメディア
乾燥米麹はスーパーでも販売されているため、手に入りやすく保存性に優れています。
米麹の効果を生かす!そのまま食べる簡単レシピ
米麹の簡単レシピをご紹介します。そのまま食べて、米麹の効果を最大限生かしましょう。
納豆麹
納豆には、腸内環境を整える納豆菌や食物繊維だけでなく、サラサラな血液をつくるためにはたらく「ナットウキナーゼ」や「レシチン」も含まれています。
材料
- 材料を混ぜ合わせるボウル
- 乾燥米麹 40g
- 納豆 40g
- 醤油 大さじ1と1/3
- 本みりん 大さじ1と1/3
- いりごま 適量
材料を混ぜて30分置くだけで完成です。お好みでいりごまをすりごまにしたり、刻み海苔を少量のせたりとアレンジしてもよいでしょう。
トマト麹
リコピンは抗酸化作用を持っており、しみやしわ、たるみなど、老化リスクを高める活性酸素を取り除くはたらきがあります。
用意するもの
- 蓋つきの保存容器
- トマト1個 200g
- 生米麹 200g
- 塩 40g
- トマトはへたを取り、みじん切りにする
- 生米麹と塩を混ぜ合わせる
- 蓋つきの保存瓶に1と2を入れ、しっかり混ぜ合わせる
- 常温で1週間程度熟成させる
熟成中は一日一回、上下に振って全体を混ぜ合わせるのがポイントです。冬は室温が低く発酵が進みづらいため、10~14日間程度熟成させるとよいでしょう。
トマト麹のドレッシング
材料
- トマト麹 大さじ1
- 酢 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ3
- 黒コショウ お好みで
材料を混ぜるだけで、トマト麹のドレッシングができます。黒コショウの他にも、お好みでパセリやバジルを散らしてもよいでしょう。
麹水
米麹の栄養をそのままとるには、「食べる」だけでなく「飲む」のもおすすめです。
ダイエット目的なら、同じ米麹からつくる甘酒よりも、糖分の少ない麴水のほうがおすすめですよ。
用意するもの
- お茶パック
- 容器(ケトルやボトル)
- 乾燥米麹 100g
- 水 500㏄
- ケトルやボトルなどの容器に、乾燥米麹を詰めたお茶パックを入れる
- 1に水を加える
- 冷蔵庫で8時間以上保管
作った麹水は雑菌の繁殖を防ぐため、その日のうちに飲み切るか、飲み切れる分だけ作るとよいでしょう。
まとめ:米麹をそのまま食べることで美容効果を高めよう
- 酵素により分解されたアミノ酸のはたらきで美肌に
- ビタミンB群のはたらきでダイエットを効率的に
- 乳酸菌のはたらきで便秘解消に
生米麹も乾燥米麹もそのまま食べることができますが、乾燥米麴は硬いので、水に戻すかすり鉢で粒を割ると食べやすくなります。
美容効果を得るために、米麹の栄養をそのまま食べる簡単レシピもご紹介しました。米麹を食べるときは、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。