講座を受ける際、受講した人の口コミや感想・身につく内容がわからないと、なかなか申し込みに踏みきれないですよね。
そこで今回は、この3つを記事で解説しています。
記事の監修・執筆
栄養士 赤石美波
小学校教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状・栄養士免許取得。栄養士の学校を首席で卒業後、保育園栄養士として勤務。食育活動や料理教室講師・セミナー講演・料理イベント開催など料理・食関連の仕事に従事。
赤石美波のプロフィール詳細
記事監修・執筆:栄養士 赤石美波
小学校教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状・栄養士免許取得。栄養士の学校を首席で卒業後、保育園栄養士として勤務。食育活動や料理教室講師・セミナー講演・料理イベント開催など料理・食関連の仕事に従事。
日本発酵文化協会とは?講座内容・オンラインの講座あり
日本発酵文化協会は、2012年に設立された団体で、ちょうど塩麹ブームの時期にできました。
「伝統食文化を一過性のブームとしてとらえるのではなく、さらなる日本の地域活性化と繋げながら、現代の日本人の食生活をより良いものにするための一端を担いたい」という想いのもと設立されたそうです。
協会では、麹・甘酒・味噌・醤油を学べるベーシック講座をはじめ、発酵マイスターや発酵プロフェッショナル等の認定講座・発酵検定試験も実施。受講生の口コミも好評です。
講座は上記以外にも、「五斗納豆づくり講座」や「酒粕味噌床づくり」「新生活が始まる春に気をつけたい腸内環境」(一例)など、季節や発酵食品に関連した講座が多数開かれています。
団体名 | 一般社団法人 日本発酵文化協会 |
講座種類 | 発酵検定 発酵プロフェッショナル 発酵マイスター養成講座 甘酒/麹/味噌/醤油講座 その他ワークショップ等 |
講座監修 | 農学博士・元東京農業大学応用生物科学部醸造科学科 教授・ 公益財団法人日本醸造協会 幹事・ 一般社団法人中央味噌研究所 理事の柏木豊氏監修 |
日本発酵文化協会のベーシック講座「甘酒教室」を受講してみた感想
日本発酵文化協会が実施している4つのベーシック講座のうちの一つ、「甘酒教室」に今回参加してみました。先月、麹教室に参加し、今月は醤油教室と味噌教室に参加したので今回が最後の4講座目の参加になります。
>>【日本発酵文化協会】ベーシック講座の麹教室を受講した感想
>>【日本発酵文化協会のベーシック講座「醤油教室」】受講した感想
>>【日本発酵文化協会のベーシック講座「味噌教室」】受講した感想
講座は、麻布十番の会場でも受けられますが、外出がむずかしい方や地方に住んでいて通学がむずかしい方は、オンラインでも学ぶことができます。私も今回はオンラインで受講することにしました。
ベーシック講座は料理教室ではなく、講義を聞くのと、醤油や味噌、甘酒を仕込む作業がセットになっている2時間の講座になっています。
3〜4日前に甘酒講座の材料とテキストが届きます
講座によっても期限は異なりますが、私が申し込んだ講座は7日前までに公式サイトからの申し込みが必要でした。
受講を検討している方は、スケジュールをあらかじめ確認し、申し込みの締め切りが過ぎないよう意識すると良いと思います。定員もあるので、受講したい方は早めの申し込みが良いでしょう。
3〜4日前くらいに講座で使う材料とテキストが自宅に届きました。
事前に届く教材はこちら。クール便で届きます。
- 講座テキスト一式
- 麹の甘酒
- 生の米麹(200g計量済み)
- ジッパーつきビニール袋
今回は甘酒教室に申し込んだので、甘酒作りに使う米麹や、八海山の「講師の甘酒」が届きました!
麹は秋田の「佐々木製麹本舗」の米麹を使用。甘酒は作るのに時間がかかるため講座では作りませんが、学んだ後に作るためその日まで冷蔵庫で保管します。
前日は野菜を買っておくくらいで、同じベーシック講座の味噌教室に比べると準備することは少なめでした。
ベーシック講座「甘酒教室」当日の流れ
オンライン甘酒教室の当日の持ち物がこちら。
- 筆記用具・メモ帳等
- 大根、にんじん、きゅうりなど野菜
- 塩、酢、醤油などの調味料
- あれば、昆布・鷹の爪・花椒
- 包丁、まな板、大さじスプーン
- 大きめのボウル
講座が始まる前に、にんじんや大根の皮をむいて指定の分量を切っておきます。大根1/8本を使うのですが、切り方がわからなかったのでひとまず縦半分に切っておきました。
また、ZOOMで接続することになるので、できれば事前に使い方やアプリインストールなどを終わらせておくとスムーズです。
メールで届いた参加前の注意事項を事前によくチェックして、当日はパソコンをしっかり電源に接続し材料を準備してZOOMにアクセス!講座を受けるのは初めてなので緊張しましたが、問題なく繋げました…!
受講生は、顔を見せる・見せないは自由ですが、塩麹を作る作業のときはカメラをオンにし、手元が見えるようにすると良いそうです。講師の方も受講生の手元が見えた方が、進めやすいとのこと。
実際の講義では、受講生のほぼ全員の方がカメラオンにしていました。背景を写したくないなどある場合は、事前にzoomの背景設定をしておいたほうが良さそうです。
講座の流れは、講義→実習(甘酒の漬物作り)→講義で、途中に甘酒を使った漬物作りが挟まる形式だったので、講義を聞いて学ぶ・実習のバランスがよく楽しく学べました。途中で八海山の甘酒の試飲タイムもあります。
テキストは薄いのですが、行間に入る内容がかなり豊富。「へえ〜!」と納得の内容満載の講座です。
甘酒以外にも、三大栄養素の代謝に必要なビタミンの種類についても、改めて良い復習になりました。甘酒を飲むタイミングは、寝る前よりもたくさん動く前や、とても疲れた日に甘酒を取るのが効果的ということが分かったので、普段の生活の場面で生かしてみようと思います。
甘酒はビタミン類やアンチエイジングのための栄養素も多く含まれていますが、糖質が多いので、ダイエットのためにガブガブ飲むのは逆効果になってしまうので注意しようと思いました。
甘酒を作るのには5時間ほどかかるので、今回の講義では事前に届いた八海山の甘酒を使用。醤油や塩、お酢などを入れて漬ける液を作ります。
野菜をジップロックに入れてまずは塩もみし、その後作った甘酒調味液やお好みで鷹の爪を入れ空気を抜いて完成。冷蔵庫で寝かせます。
甘酒についての講義は、ほかのベーシック講座の麹教室・味噌教室・醤油教室と内容がかぶる部分もありますが、違う話も織り交ぜながらお話してくださるので、飽きることはまったくなく、毎回新しい学びがありました。
わかりにくい言葉はzoomのチャット欄に書いてもらえたり、区切りのいいところで、zoomの投票機能を使い理解度チェック・質問の有無を確認してもらえます。
質問がある方は、このタイミングで質問するか、随時zoomのチャット欄に書き込めるので便利。作業前は動画での解説もあり、手順がイメージしやすかったです。
日本発酵文化協会のベーシック講座「甘酒教室」受講感想まとめ
- テキストはコンパクトでも、2時間の講義内容がかなり充実!
- 講師の先生のお話が面白く、時間があっという間
- オンライン講座があるので、外出しなくても自宅で手軽に学べる
- 講義を聞く&実習をリアルタイムで取り組め、質問タイムもあり疑問点もすぐに解消
- 実習中はほかの参加者の方の手元が見えて一緒に作っている感じがして、オンラインでもかなり楽しめる
- 午前午後で通しで受講する場合は、昼休憩が講座準備も含め1時間のみなので、お昼はすぐに食べられるよう準備おいたほうがスムーズ
講義の中で特に「米麹の甘酒」と「酒粕の甘酒」の歴史が印象に残っています。
戦時中はお米が貴重だったので、米に麹を生やすのは後回しになり、米麹の甘酒が一度途絶えてしまったことは初耳でした。最近になって米麹の甘酒が復活し注目されていることはとても良いことだと思います。
今まで通信教育で学ぶことが多かったのですが、講義形式でプロの方のお話を聞きながら、ほかの受講生の方とリアルタイムで学ぶのも楽しかったです!
講師の方のお話がとても面白く、まったく飽きずに最後まで学ぶことができ、時間がたつのがあっという間でした。今後、ぜひほかの講座も受けてみようと思います。
公式サイトで受講生の口コミを見ると、テキストが時代に合わせて随時アップデートされているとのことで、同じ講座を2回目以上受講される方もいるとのこと。少し時間がたったら、また受講してみるのも良いかもしれません!
受講を迷っている方がいれば、ぜひまずはベーシック講座の「麹・甘酒・味噌・醤油」の中から自分の興味のあるものを選んでみてください。先生のお話も面白く、発酵についてより理解が深まるのでおすすめです。