
美容効果や腸内環境をととのえる働きもあり、普段の生活に積極的に取り入れたい酒粕ですが、保存の仕方と扱い方に、ちょっとしたポイントがあります。
そこで今回は、酒粕の保存と扱い方について、3つのポイントをお話します。
目次
酒粕の保存方法

酒粕は、冷蔵庫保存が基本です。
空気に触れると乾燥するので、使いかけのものは、保存袋や保存容器に入れて
できるだけ空気に触れないように気をつけましょう。
長い期間保存したい場合は、ラップでぴったりと包んで保存袋に入れて、冷凍庫で保存することもできますよ。
板粕の扱い方
酒粕の中でも、「板粕(いたかす)」ってけっこう硬いですよね。
板の状態だと扱いにくいので、まずは適当な大きさにちぎって耐熱ボウルに入れます。
その後、ラップをせずに、電子レンジで軽く加熱してください。
これだけで、かなりやわらかくなりますよ。あとは練って使うだけです。
レンジ加熱後、冷めるまでそのまま2〜3分おくと、ほとんどのアルコール分がとんで、お酒臭さも少しやわらぎます。
酒粕をそのまま食べるのは危険
酒粕には8〜10%のアルコール分が含まれています。
しかし、しっかりと火を通せば、アルコール分はほぼとんでしまいます。
ただ、体にいいからといって一度に大量に食べたり、あまり火を通さないような食べ方はしない方がいいです。
もちろん、酒粕にはアルコールが含まれるので、すごくお酒に弱い人は、あまり食べない方がいいですね。

酒粕の種類は大きく分けて4種類
板粕
板粕は、最も一般的な酒粕で、スーパーなどで手に入りやすいです。
冬場になると出回り始めます。レシピ本でも、板粕を使用するレシピが多いですね。
バラ粕
板粕の形が崩れたものや、日本酒を搾るときに「袋しぼり」にしたものの粕です。
バラ粕は、比較的安い値段で出回ります。
踏み込み粕
板粕をタンクに入れて踏み込み、そのまま夏までおいて熟成させた粕。
こちらは板粕とは違い、夏に出荷されます。
色も濃くなって熟成されているので、味も濃厚。主に奈良漬に使われますが、そのまま料理に使っても大丈夫です。
吟醸粕(ぎんじょうかす)
大吟醸など高級な酒は、「袋吊り」という製法で圧力をかけずに搾るため、
残った粕はとろりとしてコクがあり、酒の成分が多く残っています。
吟醸酒は精米歩合が高く、じっくりと低温で発酵させるため、香りやうまみも格別です。
おすすめの酒粕
私のおすすめは、バラ粕。料理に使いやすいですよ。
あとは、材料に「醸造用アルコール」が入っていないものがおすすめです。
できれば、国産米や化学肥料不使用など、原料にも気を配りたいですよね。
あたりまえのようなことですが、昔ながらの製法で作られたおいしい酒からできる酒粕を使うと、おいしい酒粕料理が作れますよ。
酒粕レシピの本。私も手元に置いています。
酒粕をまずは少し試してみようかな…という方はこちら。
ぜひ、試してみてくださいね。
栄養学や食・料理の勉強におすすめの本を紹介
栄養学や食事、料理のことをもっと詳しく学びたい方に、おすすめの本をまとめてみました。
今回の記事と合わせて、ぜひチェックしてみてくださいね。
>>【実際に読んでみた】栄養学と食の勉強・独学におすすめの本10選
>>【実際に読んでみた】料理が上手くなるための勉強におすすめの本12選
保存方法も知りたい!