こんなふうに、お酢の選び方で迷ったことはありませんか?
そこで今回は、健康的で体にいい、安全なお酢の選び方をわかりやすくお伝えします。
健康的で体にいい、安全なお酢の選び方【ポイントは3つ】
健康のことを考えたときの、酢を選ぶときのポイントはこの3つです。
- 米酢がおすすめ
- 調味酢は選ばない方がいい
- 静置発酵法で作られている
それぞれ、順番に解説していきますね。
健康的で体にいい、安全な酢の選び方1:米酢がおすすめ
酢はたくさんの種類がありますが、米酢が一番使いやすいと思います。どんな料理にも使いやすいですね。
「原材料:米」という感じで、米だけが書かれていることが多いです。
米は日本で十分とれるので、外国産のお米が使われていることはあまりないと思いますが、お酢づくりの原料になるお米は、国産100%がいいですね。
まず米酢は、蒸したうるち米に麹を加えて糖化させて、水を入れて酒母を作ります。
これに酵母を加えてアルコール発酵させたあと、酢酸菌を加えて発酵させ、2~3ケ月以上熟成させて作られます。ちゃんと作ると、1年くらいかかりますかね。
お米をたっぷり使った米酢には、約15種類もの天然アミノ酸と約70種類もの有機酸が含まれていて、まろやかで、複雑なうまみがあります。
昔から米作りがさかんだった日本では、古くから米酢が食べられてきたので、昔からあるお酢のメーカーは米酢を作っている蔵が多いです。
健康的で体にいい、安全な酢の選び方2:調味酢は選ばない
最近では、スーパーに行くと、たくさんの種類の「調味酢」が出回っています。
「調味酢」は、すでに味つけされている酢で、料理の手間が省けるのがいいところですが、
酢に果糖ブドウ糖液糖や添加物を入れて味を調整しているものもあり、これは本来の酢とはかけ離れた、まったく別の物です。
果糖ブドウ糖液糖は、原料に遺伝子組み換えのトウモロコシが使われている可能性があるのと、
食品添加物なので、なるべく口には入れたくない方がいいですね。
スーパーでよく見る、ポン酢やすし酢。あれも「調味酢」です。
原材料表示に、「米」や「りんご」などの原材料以外の食品や添加物が書いてある場合は、ほぼ調味酢といっていいと思います。
ポン酢とかすし酢って、買わないと作れないイメージがあると思うのですが、意外と家で簡単に作れるんですよ。
もし自分で作るのが面倒…という人は、食品添加物の入っていない、原材料が自然のものでできたものを選んでください。
少し値段は高いのですが、そのぶんおいしいです。
健康なお酢を選ぶなら、「調味酢」は選ばないようにしてください。
健康的で体にいい、安全な酢の選び方3:静置発酵法で作られている
3つ目のポイントは、お酢の作られ方です。
今スーパーに並んでいるのお酢の多くは、「通気発酵法(速醸法/連続発酵法)」で作られています。
これはどういう方法かというと、お酢のもととなる酒に機械で空気を送り込み、液の表面だけでなく内部でも強制的に酢酸発酵を行わせるものです。
短時間で発酵が完了するため値段が安いなお酢ができますが、少し酸味が立った味になります。
伝統的な発酵方法は「静置発酵法」。
液の表面のみでゆっくりと発酵が行われるため、発酵に長い時間がかかります。
しかし、その時間がまろやかで深みある味わいを生み出します。
味わいが豊かなのも、健康成分であるアミノ酸が豊富に含まれているのも、「静置発酵法」で作られたお酢なので、この作られ方で作られたお酢を選ぶのがいいですよ。
【健康的で安全な、体にいいお酢】おすすめ5選
ここからは、体にいいおすすめのお酢を紹介します。
体にいい酢(1)富士酢
純米富士酢に使われている原料は、京都「丹後」で農薬を使わずに栽培した新米100%。古式「静置発酵」なのでうまみが強く濃厚な味わい。
特に酢の物、お寿司、酢漬け、ドレッシング、炒め物、エスニック料理など、お酢が決め手の料理におすすめです。
同じシリーズですが「富士酢プレミアム」もおすすめ。原料の米をJAS規格の8倍以上使っているお酢で、とてもぜいたく。
↓私も持っています。
予算がある方は、この「富士酢プレミアム」を使ってみてください。
体にいい酢(2)村山造酢の千鳥酢
千鳥酢は、米酢の中でもまろやかな味。酢のツンとした香りや味が苦手な人も、千鳥酢なら食べられるという人もよく聞きますね。
体にいい酢(3)マルシマ 有機純米酢
有機栽培されたうるち米だけを原料に使い、じっくりと時間をかけて作られたこだわりのお酢です。
酢特有の喉に刺さるような感じはなく、そのまま飲むという人も聞いたことがありますね。
富士酢に似ていますが、富士酢だと少し値段が高くて料理にジャバジャバ使えないけど、この酢ならコスパがいいからどんどん使えます。
体にいい酢(4)ミツカン 純米酢金封
国産の米を100%使った米酢。原材料も米だけを使用していて食品添加物も入っていないので、ふだん使いにおすすめです。
スーパーにもよく売っているので、見つけてみてください。
値段も安いので、3本くらいまとめ買いするのがおすすめです。手作りで料理を作る機会が多い人は、酢を使う機会も多く、比較的すぐに終わってしまいますよね。
体にいい酢(5)美濃 有機純米酢
有機米、良質な水、米麹を使い、伝統的技法(多段仕込み)で酒(酢もろみ)造りの工程を経て酢を作られます。
私も持っていますが、バランスのいい味で、寿司や酢のもの、酢漬けなどの和食はもちろん、洋食、中華料理など幅広く料理に使えます。
お酢が苦手な方へ
酸味がツンとくるのが苦手で、あまり酢が好きじゃないんだよね…って人は、ぜひ一度、伝統的な製法でつくられた米酢を試してみてほしいです。
まろやかでコクがあって、「酢ってこんなにまろやかだったんだ」と、イメージが変わると思いますよ。
発酵期間を短くするためなどに醸造用のアルコールを混ぜて作った米酢は、酸度が強くとがった風味になってしまうので、
純粋に米だけで作られているお酢がいいと思います。
それでも酸っぱさが気になるかたや、お子さんには「りんご酢」がいいですよ。
健康的で安全な、お酢の選び方の3つのポイント:まとめ
ここまでの内容を振り返っていきましょう。
体にいいお酢を選ぶときは、このポイントを押さえていればOKです。
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- 米酢がおすすめ
- 調味酢は選ばない
- 静置発酵法で作られている
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どのお酢がいいか迷ったら、ランキング第1位の「富士酢」がおすすめ。私も長年愛用していて、どんな料理もおいしく仕上がります。
体にいい酢(1)飯尾醸造 純米富士酢
体にいい酢(2)村山造酢「千鳥酢」
体にいい酢(3)マルシマ 有機純米酢
体にいい酢(4)ミツカン 純米酢金封
体にいい酢(5)美濃 有機純米酢
シンプルな材料で、昔ながらの製法で時間をかけて作られたお酢は料理やドレッシングの味を引き立ててくれます。
ぜひ、お酢を選ぶとき、今回の内容を参考にしてみてください。
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