スーパーに行くと、たくさんの種類の塩が並んで売られていて、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、健康的で体にいい、安全な塩の選び方のポイント2つと、おすすめの塩7つをお伝えします。
↑このブログ記事で紹介している塩はすべて、実際に買って試してよかったものを紹介しています。よかったら参考にしてみてください。
【安全で健康・体にいい塩】栄養士おすすめ種類一覧を比較
まずは、体にいい、安全な塩の中でおすすめのものをランキング形式で紹介します。
体にいい塩(1)海の精
普段使いには、こちらがおすすめです。どんな料理にも合いますし、料理自体おいしくなる塩です。
↓私は「海の精」の「あらしお、ほししお、やきしお」の3セットを持っています!普段使いには赤、塩自体を楽しむ料理には青、食卓用にオレンジと使い分けています。
私のまわりの栄養士にも、海の精のファンが多くて、中には伊豆大島まで「塩が作られる様子を見学しに行った」友人もいます。
このあいだ行ったオーガニック食品店でも、海の精の塩が売っていました。
塩なのに、どこか甘みがあって深い味わいがして、ふだん作るスープやサラダが、びっくりするほどおいしくなります。
体にいい塩(2)能登 わじまの海塩
石川県輪島沖海水100%の海塩です。粒が大きいので、サラダなど直接かけるのではなく、煮たり焼いたり、調理するのに使う方が向いています。
ナトリウムとマグネシウムの割合が体の血液のミネラルバランスに近く、浅漬けや味噌などの乳酸菌や麹菌もよく育ち、発酵食品を作るのにもぴったり。
白澤卓二さんの「すごい塩」という本の中で紹介されているのが、この「わじまの海塩」です。
びっくりしたのが、経済評論家の勝間和代さんもこの「すごい塩」の本を読んで、わじまの海塩を日常的に使っていること。YouTube動画でご本人が話しているのを聞きました。
私もこの塩を試したことがあるのですが、本当においしくびっくり。どんな料理も味がかなりランクアップします。
手間をかけて作られているので値段が張りますが、そのぶん味がよくミシュランの星獲得店、有名ホテルでも使われています。
体にいい塩(3)土佐の天日塩 あまみ
海水の濃縮から結晶まで、火力を使わず太陽の力(天日)だけで長い時間をかけて作られています。
塩辛すぎず、ミネラルのあまみもあり塩むすび、サラダなどなんでも合う塩です。塩の味がしっかりしているので、シンプルな料理によく合います。
↑私も塩をコレクションするのが好きで、実際に買って使ってみましたが、唐揚げや生野菜に少しかけるだけでもおいしかったです。
こんな感じで、塩の粒が大きくざらっとしていますが、この塩を料理に使うとなんでもおいしくなってしまうから不思議です。
体にいい塩(4)ぬちまーす
沖縄の美しい海水100%(宮城島)で作られている塩「ぬちまーす」は、パウダー状でさらさらしているので、サラダにおすすめです。
私の栄養士の知り合いも、ふだん持ち歩いて外食のサラダにかけている人がいます。
塩分そのものは、ふつうの食塩の半分くらいなのに、塩辛さ以外の奥深いうまみがあっておいしく、体に必要なミネラル分も塩から取れます。
↑私も、ボトルとコンパクトサイズ(外食のサラダなどにかける持ち歩き用)で2つ持ってます。
固まりやすいので、口をあけたら湿気が少ない場所に保存してください。
↓「ボトルだと調味料の容器に入らなくて不便…」という方は、袋タイプもあります。
体にいい塩(5)海一粒天日塩
自然の太陽と風が作りだした、ミネラルたっぷりの塩です。粒が少し大きいので、煮物など加熱する料理向けです。
味がとにかくおいしいので「塩味だけの料理が増えた」という人も。
食に興味がある人には、ぜひいちど試してほしい塩です。
体にいい塩(6)宮古島の海の恵み「雪塩」
「雪塩」は、宮古島の海水100%で作った塩です。
通常の製塩法では取り除かれる「にがり」の成分まで含まれているのが特徴で、「ぬちまーす」と同じく、粒がパウダー状で味がまろやかな味。海水中の成分をできるだけ残すことにこだわっています。
パウダー状なので、普通の塩の感覚で料理に入れると全然足りません。煮物などは味見しながら作ると良いでしょう。
肉の下味などに使うと、食べたとき「少し味が薄いかも?」ということも。慣れるまでは調整が大変かもしれません。
体にいい塩(7)カンホアの塩【石臼挽き】
「カンホアの塩」は3種類あるのですが、そのうちの「もっとも溶けやすく、料理に使いやすい」しっとりタイプの塩です。
サラサラタイプがお好みの方は、【石臼挽き】を焼いた、カンホアの塩【石窯焼き塩】がおすすめです。
3種セットもあるので、より気になる方はこちらもチェックしてみてください。
「カンホアの塩」は、ベトナムのカンホア省という海沿いの地域で、現地の天日塩生産者と、日本の有限会社カンホアの塩によって共同開発された天日海塩です。
専用の天日塩田で特別に作られていて、カンホアで一般的に作られている天日塩とは異なります。国産ではありませんが、じっくりと天日干しで作られた、ミネラルたっぷりの塩。
ホームページからも、塩作りへのこだわりぶりが感じられるので、ぜひチェックしてみてください。
健康的で体にいい、安全な塩の選び方【ポイントは2つ】
健康的で体にいい、安全な塩の選び方のポイントはこの2つです。
- 塩の作られ方(精製方法)が「天日」「平釜」
- 原材料名に、添加物が書いてあるものは避ける
それぞれ、順番に解説します。
体にいい塩の選び方1.塩の作られ方(精製方法)が「天日」「平釜」
まず、見分けるポイントは「塩がどうやって作られているか」です。
塩の作られ方によって、精製された塩なのか、天然の塩なのか、およそ見分けることができます。
本来、海の水からとれる塩には、塩化ナトリウム以外の、いろいろな種類のミネラル(マグネシウムやカリウムなど)が含まれています。
しかし、精製された塩には、塩化ナトリウム単体でしか入っていません。
一方で、成分をまったく調整していない本当の自然海塩(海の水を蒸発させて作る塩)は、日本で昔から続いている伝統的な作り方で作った塩です。
海から海水を直接くんできて、太陽と風の力で、水分を蒸発させて作ります。
この作り方の場合、労力もコストもかかっているので値段も高くなりますが、できあがった塩には、塩化ナトリウムだけではなくて、他のミネラルもたくさん入っています。
この自然海塩の味は、しょっぱさだけではなく、塩なのに甘みも感じられてすごくおいしいんですよ。
体にいい塩の選び方精製塩と天然の塩を見分ける方法
では、どこで「これは精製された塩だ」「これは天然の塩だ」と見分けるのかというと、パッケージに注目してください。
おそらく、精製された塩は「イオン交換膜法」「立釜」という表示があると思います。
これらは、大量生産するために、海水から塩化ナトリウムを化学的に取り出して作る方法です。
一方で、天然の海塩は「天日」「平釜」などと書かれています。
天日・平釜とは?
「天日」は、太陽と風の力で海水を蒸発させる方法で、
「平釜」は密閉されていない釜で煮つめて結晶を作る方法です。
簡単にいうと、化学的な処理をくわえず、太陽など自然の力を利用して、昔ながらの製法で作った塩ということです。
体にいい塩の選び方2.原材料名に食品添加物が書いてある塩は避ける
塩なのに、塩以外の添加物があれこれ書かれているものは避けましょう。原材料表示の「/」(スラッシュ)以降に書いてあるものが、食品添加物です。
小さなビンに入った食卓塩は、天日塩を海水で溶かして、それを煮詰めて再加工したものが多く、
この過程で、塩化マグネシウムや塩化カルシウムを加えたり、化学調味料などで味をととのえた塩も売られてます。
気をつけた方がいいのは、たとえば「低ナトリウム塩」。
この低ナトリウム塩は、塩分(塩化ナトリウム)を1/2にカットする代わりに、カリウム塩を入れています。
ただ、カリウム塩を入れると、苦味が出るので、この苦味をやわらげるために、ポリグルタミン酸を入れつつ、さらっとした感触にするために炭酸マグネシウムを追加するなどの処理を行なっています。
減塩とアピールしつつ、ほかの添加物がいろいろ入っていたのだと、なんのための減塩なのか、という話になってしまいますよね。
体にいい塩を選ぶときは「食品添加物が入っていない」ことを意識してみてください。
健康的で体にいい、安全な塩の選び方まとめ
おいしくて安全な塩の選び方を、もう一度まとめます。
- 塩の作られ方(精製方法)が「天日」「平釜」
- 原材料名に、添加物が書いてあるものは避ける
ぜひ、塩を選ぶときに参考にしてみてください!
体にいい塩(1)海の精
体にいい塩(2)能登 わじまの海塩
体にいい塩(3)土佐の天日塩 あまみ
体にいい塩(4)ぬちまーす
体にいい塩(5)海一粒天日塩
体にいい塩(6)宮古島の海の恵み「雪塩」
体にいい塩(7)カンホアの塩【石臼挽き】
体にいい塩は値段が高いことが多いので、使い分けるのがおすすめ
私も今、天日・平釜の塩を使ってますが、もったいないので、こんな感じで使い分けています。
- 野菜を茹でるときなどに使うものは値段の安い塩を使う
- サラダにかける塩や、煮物に入れる塩など、そのまま口に入る料理には、天日・平釜の塩を使う
よかったら、試してみてください。
栄養学や食・料理の勉強におすすめの本
栄養学や食事、料理のことをもっと詳しく学びたい方に、おすすめの本をまとめました。
今回の記事と合わせて、ぜひチェックしてみてください。
>>【実際に読んでみた】栄養学と食の勉強・独学におすすめの本10選
>>【野菜・果物の栄養の勉強におすすめの本】知識編・レシピ本編
体にいい調味料の関連記事
>>【健康的で体にいい調味料】選び方のポイント3つと人気おすすめランキング
>>健康的で体にいい、安全な本みりんの選び方【人気おすすめランキング5選】
>>【健康的で体にいい、安全な味噌5選】選び方と人気おすすめランキング
>>【健康的で体にいい、安全な醤油5選】選び方と人気おすすめランキング
>>【健康的で安全な、体にいい料理酒5選】選び方のポイントと人気おすすめランキング
>>加熱に強い油と弱い油(非加熱用)の使い分けと選び方!人気おすすめランキング
>>【健康的で体にいい、安全な砂糖5選】選び方と人気おすすめランキング